冬になると、体の中に静かな風が吹き抜けるような感覚——肩や首のこわばり、手足の冷え、眠りの浅さや呼吸の落ち着かなさを感じる方が増えます。アーユルヴェーダでは、こうした冬ならではの揺らぎは《ヴァータ（風・空のエネルギー）》が増えすぎることで起こると捉えます。ヴァータは軽さ／冷たさ／乾燥／不規則性の性質を持ち、季節の寒さや乾燥と響き合って心身に影響します。

まずは「冷え」をゆるめる

ヴァータが高まると、まず冷えを感じやすくなります。冷えは血行をゆるめ、筋肉をこわばらせ、自律神経を緊張させがち。冬は意識して内側から温める工夫を。

• 温かい食事：根菜の煮込み・スープ、温性・油性のある食材を日常に
• やさしいスパイス：生姜・シナモン・カルダモンなどで消化をサポート
• 控えたいもの：冷たい飲み物、生野菜中心、乾いたスナックは冬だけ少し控えめに

食べもの・飲みものを“温かく・やさしく”整えるだけでも、ヴァータの揺らぎは落ち着きやすくなります。

動きは「ほどく」イメージで

強く動かすより、ゆっくりほどくのが冬の体に届きます。

• 肩をすくめて落とす → 首の側面をやさしく伸ばす
• 椅子に座って背骨をひねる（呼吸に合わせて左右ゆっくり）
• 軽い前屈で太ももの裏を伸ばす（反動を使わない）

小さな伸びでも、こわばりがほどけると呼吸が自然に深くなり、巡りのスイッチが入ります。

暮らしの中のヴァータケア

• 夜はデジタル少なめ：少し早めにスマホを閉じ、湯たんぽや腹巻きでお腹を温める
• 朝は慌てずに：温かい飲み物をひと口ずつ味わい、ゆっくり一日をスタート
• 乾燥対策：加湿・保湿で“乾いた風”をやさしく中和
• 呼吸：鼻から4秒吸って、6〜8秒で吐く。数分でOK

bodarakuの《ヴァータブレンド》という選択

冬に乱れやすいヴァータと相性の良い《ヴァータブレンド》をご用意しています。ハーブの蒸気に包まれながら体をやさしく温めるケアは、冷え・乾燥・肩こり・思考の忙しさ・眠りの浅さなど、ヴァータが見せるサインのひとつひとつに寄り添う設計。蒸気の温かさで体がゆるむにつれて呼吸が深まり、自律神経が落ち着き、心の緊張がほどけていく——そんな時間を目指しています。（感じ方には個人差があります）

冬は、取り戻す季節

冷えた体を温めることは、疲れた心をやさしく抱きしめること。巡りが戻り、呼吸が深くなると、気持ちも少しずつ明るさを取り戻します。
誰かのためではなく、自分のために温かさを選ぶ時間を、どうぞ大切に。bodarakuは、冬のひとときを心地よく過ごすお手伝いを、いつでも丁寧にさせていただきます。

※一般的なウェルネス情報であり、医療的な診断・治療の代替ではありません。既往歴・服薬・妊娠中／可能性のある方は、事前にお知らせください。